第2回受賞者

山田太一
受賞者
山田 太一(やまだたいち)
受賞作品
「日本の面影」

作品データ

放送日・放送局
1984年3月3日~ 全4回放送(NHK総合)
脚本
山田太一
演出
中村克史ほか
出演
ジョージ・チャキリス、檀ふみ、津川雅彦ほか
受賞の言葉
受賞はたいへん光栄に思っています。ハーン(小泉八雲)は長い間気になっていたんです。現代では合理的、機能的なものが大変重要視されているけれども、不合理な、役に立たないものへの敬意も必要なんじゃないか。地味な企画なので、取り上げてくれたNHKさんには感謝しています。
授賞理由
ハーンというこれまでとは違った素材をとりあげながら、山田太一氏の持っている永遠のテーマである人と人のふれあいなどを深く追求した。
選考委員
倉本聰(作家)/ 寺島アキ子(作家)/ 早坂暁(作家)/ 大山勝美(演出家)/ 和田勉(演出家)/ 大森幸男(放送評論家)/ 佐怒賀三夫(放送評論家)/ 桑野雅幸(弊社編集部)

受賞者プロフィール

生年
1934年6月6日
経歴

東京都出身。早稲田大学教育学部卒。
大学卒業後、松竹大船撮影所演出部に入り、7年間の助監督生活をおくる。そのとき師事した木下恵介監督の薦めでシナリオを書き始める。1965年フリーとなり「まだ寒い春」(TBS)で脚本家としてデビュー。「それぞれの秋」(1973年 TBS)、「岸辺のアルバム」(1977年 TBS)など独特の切り口で、それまでのホームドラマと一線を画した。「ながらえば」(1982年 NHK)で芸術選奨受賞。常に時代と向き合った家族の物語に力量を示す。

主な作品は、「パンとあこがれ」(1969年 TBS)、「藍より青く」(1972~1973年 NHK)、「男たちの旅路」("第一部~四部"1976~1979年、"スペシャル"1982年 NHK)、「獅子の時代」(1980年 NHK)、「夕暮れて」(1983年 NHK)、「ふぞろいの林檎たち」("パートⅠ"1983年、"パートⅡ"1985年、"パートⅢ"1991年、"パートⅣ"1997年 TBS)、「せつない春」(1995年 テレビ東京)、「まだそんなに老けてはいない」(2007年 テレビ朝日)、「遠い国から来た男」(2007年 TBS)、「本当と嘘とテキーラ」(2008年 テレビ東京)、「ありふれた奇跡」(2009年 フジテレビ)、「遠まわりの雨」(2010年 日本テレビ)、「キルトの家」(2011年 NHK)、「よその歌 わたしの唄」(2013年 フジテレビ)、「時は立ち止まらない」(2014年 テレビ朝日)、「ナイフの行方」(2014年 NHK)、「五年目のひとり」(2016年 テレビ朝日)ほか。