TVガイド創刊60周年に寄せて
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1962年に創刊した「TVガイド」は、今年8月に創刊60周年を迎えました。
1953年にテレビ放送が始まり約10年後、まだまだ各家庭にテレビ受像機が無く(1000万世帯、普及率48.5%)街頭テレビが当たり前だった時代。船のスケジュールを管理する英字新聞を発行していた弊社は、新分野であるテレビ情報誌「週刊TVガイド」を発行いたしました。
テレビ番組では「てなもんや三度笠」が放映開始され「あたり前田のクラッカー」なんて言葉が流行した年でもありますし、またビデオリサーチ社が設立され視聴率という概念が身近になっていった年でもあります。
そんな1962年に、表紙は当年に日本初のフリーアナウンサーとなった高橋圭三さん。そして錚々たる企業の広告出稿を頂いての創刊でした。
「TVガイド」があったからこそ、その10年後に各新聞社様から依頼がありラジオテレビ欄の配信事業を始めることができ、今に続く各エンタメ誌の発行に繋がりました。「TVガイド」が無ければ、今の弊社はあり得ません。
今考えると、当時の社会情勢と弊社の状況から考えて、ある日突然出版物(しかも週刊誌)を出すという異常とも言えるチャレンジを行ったこと、さらに周りから「テレビ誌なんて絶対成功しない」と言われながらも、確実に伸びる将来性を信じた当時のスタッフの心意気は、素晴らしいものがあり、学び直すべき点が多くあると思います。
次、私たちは何にチャレンジし何を創り遺していくのか
60年前の創業精神を見つめ直し、60年後にも堂々と残る日本中の誰もが知る新しい商品を生み出すべく、社員一丸となって叡智と努力を結集し、尽力してまいります。
読者の皆様、関係各所の皆様には改めて御礼申し上げるとともに、これからもお力添えをいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 令和4年8月
代表取締役社長 - 奥山 卓