第3回受賞者

池端俊策
受賞者
池端 俊策(いけはたしゅんさく)
受賞作品
「私を深く埋めて」、「羽田浦地図」、「危険な年ごろ」

「私を深く埋めて」作品データ

放送日・放送局
1984年7月14日放送(TBS系)
脚本
池端俊策
演出
堀川とんこう
出演
竹脇無我、藤谷美和子、芦田伸介ほか

「羽田浦地図」作品データ

放送日・放送局
1984年7月7日~ 全4回放送(NHK)
脚本
池端俊策
演出
門脇正美
出演
緒形拳、藤村志保、田村高廣、佐藤オリエ ほか

「危険な年ごろ」作品データ

放送日・放送局
1984年11月8日放送(日本テレビ系)
脚本
池端俊策
演出
鶴橋康夫
出演
浅丘ルリ子、伊東四朗、森下愛子、左幸子ほか
受賞の言葉
向田さんの大ファンですので大変光栄に思います。“阿修羅のごとく”“あ・うん”などを見て、テレビでもこういう素晴らしいものができるのだと感動したのを、今でも思い出します。
授賞理由
人間の持っている魔性ともいうべき不思議なものを日常生活の中ですくいあげた作風の魅力。
選考委員
和田勉(演出家)/ 大山勝美(演出家)/ 寺島アキ子(作家)/ 早坂暁(作家)/ 山内久司(演出家=欠席)/ 久世光彦(演出家)/ 大森幸男(放送評論家)/ 佐怒賀三夫(放送評論家)/ 桑野雅幸(弊社編集部)

受賞者プロフィール

生年
1946年1月7日
経歴

広島県出身。明治大学政経学部卒。
大学在学中からシナリオ研究所に通う。卒業後はセールスマンやカレー店の手伝いなどをしながら勉強し、今村昌平監督の「復讐するは我にあり」、「楢山節考」の脚本の第一稿などを手がける。1981年の「かげろうの死」が出世作。この作品で出会った演出家・鶴橋康夫と浅丘ルリ子のトリオで、その後6本の作品を送り出した。
1999年には映画「あつもの」で監督にも進出。仏の第一回ベノデ国際映画祭でグランプリを受賞する。“現代の不安”を描く力量は、実力派の名に恥じない。2009年 、紫綬褒章受章。

主な作品は、「朝日のようにさわやかに」(1979年 TBS)、「陽気な逃亡」(1980年 フジテレビ)、「昭和四十六年大久保清の犯罪」(1983年 TBS)、「魔性」(1984年 日本テレビ)、「イエスの方舟」(1985年 TBS)、「約束の旅」(1987年 NHK)、「太平記」(1991年 NHK)、「百年の男」(1995年 NHK)、「烏鯉(からすごい)」(1998年 TBS)、「天国への階段」(2002年 日本テレビ)、「死亡推定時刻」(2006年 フジテレビ)、「ぼくの妹」(2009年 TBS)、「大仏開眼」(2010年 NHK)、「悪女について」(2012年 TBS)、「時計屋の娘」(2013年 TBS)、「足尾から来た女」(2014年 NHK)、「夏目漱石の妻」(2016 年 NHK)ほか。