第8回向田邦子賞
mukouda kuniko award
第8回受賞者
- 受賞者
- 中島 丈博(なかじまたけひろ)
- 受賞作品
- 「幸福な市民」、「海照らし」、「恋愛模様」
「幸福な市民」作品データ
- 放送日・放送局
- 1989年11月4日放送(NHK)
- 脚本
- 中島丈博
- 演出
- 長沖渉
- 出演
- 沢田研二、藤真利子、麿赤児、神津はづき ほか
「海照らし」作品データ
- 放送日・放送局
- 1989年11月13日~ 全4回放送(NHK)
- 脚本
- 中島丈博
- 演出
- 三枝健起
- 出演
- 名高達郎、多岐川裕美、松下由樹、嶋田久作ほか
「恋愛模様」作品データ
- 放送日・放送局
- 1990年2月10日~ 全2回放送(NHK)
- 脚本
- 中島丈博
- 演出
- 小松隆
- 出演
- 津島恵子、下条正巳、長門勇、いかりや長介ほか
- 受賞の言葉
- 前から欲しいと思っていた賞。念願がかないうれしい。300万円の大金を働かず貰ったのは初めて。最近、皮膚病でね。名だたる作家は皆病気持ちだから、僕もやっと一人前。
- 授賞理由
- 3作品とも現代の対極にある世界を寓話風にとらえ人間にとって大事なものを失いつつある繁栄社会が幻にすぎなかったことを示唆し、意欲的な作品となった。
- 選考委員
- 大森幸男(放送評論家)/ 大山勝美(演出家)/ 川口幹夫(日本映画テレビロデューサー協会会長)/ 久世光彦(演出家)/ 佐怒賀三夫(放送評論家)/ 寺島アキ子(作家)/ 早坂暁(作家)/ 山内久司(プロデューサー)/ 和田勉(演出家)/ 斉藤和夫(弊社TVガイド編集長)/ 石井源康(弊社TVガイド編集部)
受賞者プロフィール
- 生年
- 1935年11月12日
- 経歴
-
京都府出身。高知県立中村高校卒。
1945年、戦争による疎開で高知県仲村市に移る。この町での生活が後に氏の強烈なアイデンティティーの元になる。1957年、シナリオ研究所の発足を知り、銀行勤めをやめ上京。キャバレーや食堂で働きながら勉強を続け、シナリオ第一人者の橋本忍氏に認められ1961年、映画「南の風と波」でデビュー、日活専属となる。ロマンポルノを経てATGで代表作「祭りの準備」を発表するが、並行してテレビにも進出、当時の人気ドラマ「刑事くん」なども書いている。その後も、テレビ、映画にと活躍、1988年には映画「郷愁」で監督デビュー。そのパワーとエネルギーは衰えることを知らない。主な作品は、「わが美わしの友」(1975年 NHK)、「事件」(1978年 NHK)、「草燃える」(1979年 NHK)、「家族ゲーム」(1982年 テレビ朝日)、「春の波涛」(1985年 NHK)、「炎立つ」(1993~1994年 NHK)、「放浪記」(1997年 テレビ東京)、「失楽園」(1997年 日本テレビ)、「元禄繚乱」(1999年 NHK)、「非婚同盟」(2009年 フジテレビ)、「さくら心中」(2011年 フジテレビ)、「赤い糸の女」(2012年 フジテレビ)、「天国の恋」(2013年 フジテレビ)ほか。