第9回向田邦子賞
mukouda kuniko award
第9回受賞者
- 受賞者
- 山田 信夫(やまだのぶお)
- 受賞作品
- 「去っていく男」
作品データ
- 放送日・放送局
- 1991年2月18日放送(フジテレビ系)
- 脚本
- 山田信夫
- 演出
- 林宏樹
- 出演
- 鹿賀丈史、津川雅彦、萬田久子ほか
- 受賞の言葉
- 向田さんとはお会いしたことがない。作風も違うので、向田賞がもらえるとは思っていなかった。(受賞作について)数年前に脳内出血で共に生きてきたパートナーの妻を失い、死というものが身近にやってきたことを痛感しました。
- 授賞理由
- 日常性にある家族愛・友情を死という視点から浮き彫りにさせた構成力、密度の濃さを高く評価したい。
- 選考委員
- 大森幸男(放送評論家)/ 大山勝美(演出家)/ 川口幹夫(日本映画テレビプロデューサー協会会長)/ 久世光彦(演出家)/ 佐怒賀三夫(放送評論家)/ 寺島アキ子(作家)/ 早坂暁(作家)/ 山内久司(プロデューサー)/ 和田勉(演出家)/ 小林武範(弊社TVガイド編集長)/ 石井源康(弊社TVガイド編集部)
受賞者プロフィール
- 生年
- 1932年7月11日
- 経歴
-
中国・上海生まれ。早稲田大学文学部卒。
少年時代に上海で戦争を経験し、帰国後すぐに終戦を迎える。その体験の中から芽生えた疑問がシナリオの道へと進ませる。大学卒業後、作家の佐藤愛子氏の家に居候。1958年、「陽に背く者」でシナリオ作家協会新人コンクールに入選、日活と脚本家契約を結ぶ。石原裕次郎主演の「憎いあンちくしょう」などヒット作を手がける。1970年にフリーとなった後も、映画「戦争と人間三部作」「華麗なる一族」「不毛地帯」など骨太なドラマに社会派としての本領を発揮。多数のテレビドラマも手がけるが、1998年2月2日、悪性リンパ腫のため死去。享年65。【ドラマ】
「若もの・努の場合」「大市民」「もう一つの傷」「琉球の風」(NHK)、「渇愛」(読売テレビ)、「三十秒の狙撃兵」(テレビ朝日)、「きりぎりす」「家族・この密なるもの」(関西テレビ)、「帰郷」(読売テレビ)、「閨閥」(TBS)ほか
【映画】
「暗殺」、「乱れ雲」、「栄光への5000キロ」、「化石の森」、「動乱」ほか多数