第10回受賞者

冨川元文
受賞者
冨川 元文(とみかわもとふみ)
受賞作品
「二本の桜」、「結婚しない女達のために」

「二本の桜」作品データ

放送日・放送局
1991年8月9日~ 全2回放送(NHK)
脚本
冨川元文
演出
伊豫田静弘
出演
江守徹、長門裕之、香山美子ほか

「結婚しない女達のために」作品データ

放送日・放送局
1991年7月24日放送(日本テレビ系)
脚本
冨川元文
演出
せんぼんよしこ
出演
研ナオコ、白石加代子ほか
受賞の言葉
いただけたといううれしさと同時に、重いものを背負わされたなという責任のようなものも感じますね。
授賞理由
相互理解や共感の成り立ちにくい現代にあって、それぞれ兄弟、母親という基本的な家族の人間関係を中心に、愛の本質を真摯に粘り強く描いて深い感銘をあたえた。
選考委員
大森幸男(放送評論家)/ 佐怒賀三夫(放送評論家)/ 遠藤利男(日本放送協会学園理事長)/ 久世光彦(演出家)/ 大山勝美(演出家)/ 早坂暁(作家)/ 寺島アキ子(作家)/ 山内久司(プロデューサー)/ 和田勉(演出家)/ 小林武範(弊社TVガイド編集長)/ 石井源康(弊社TVガイド編集部)

受賞者プロフィール

生年
1949年2月11日
経歴

愛知県出身。多摩美術大学彫刻科卒。
大学卒業後、墨田区の小学校で図工の先生を8年間勤める。教職の傍らシナリオの勉強を始め、1977年、「愛してます」(TBS)で師でもある小松吾郎氏との共同執筆でデビュー。1979年には公募に入選した「親切」がNHKで放送され、芸術祭優秀賞を受ける。1982年の大河ドラマ「峠の群像」(NHK)執筆を機に教師を辞職、脚本に専念する。その後も「心はいつもラムネ色」(1984~1985年 NHK)、「砂の上のロビンソン」(1988年 NHK)、「新十津川物語」(1991~1992年 NHK)、「パパ・サヴァイバル」(1995年 TBS)、「櫂」(1999年 NHK)などの質の高いドラマを茶の間に提供している。

主な作品は、「青春前後不覚」(1983年 NHK)、「エノケン―私が愛した喜劇王」(1983年 TBS)、「高円寺純情商店街」(1990年 テレビ朝日)、「三十三年目の台風」(1993年 NHK)、「ぴあの」(1994年 NHK)、「シリーズ女の厄年(1)結婚!?夫はいらない」(1995年 フジテレビ)、「暴力教師~君に伝えたいこと」(1996年 NHK)、「特効薬漂流す」(1996年 テレビ朝日)、「春さん・夢配達人(1)元気家族の大誤算」(1996年 フジテレビ)、「緋が走る―陶芸青春記―」(1999年 NHK)、「海の上のラブソング」(1999年 テレビ朝日)ほか。